残業代未払い1億円超か 滋賀医大に是正勧告
共同通信によると、滋賀医科大(大津市、吉川隆一学長)が労使交渉で定めた残業時間を守らず、教職員に「サービス残業」させたとして、大 津労働基準監督署から労働基準法に基づく是正勧告を受けたことが23日、分かった。同大は国立大学法人となった昨年4月以降の未払い分を調査する。未払い 総額は1億円を超えるとみられる。
同労基署は教職員団体から調査の申し入れを受け、昨年12月から検査を2度実施。上限を超えた労働実態が分かり、同労基署は16日、一人 当たりの残業の上限を月45時間などとする労使協定の順守を勧告し、昨年4月までさかのぼって勤務実態を調べ、未払い分を支払うよう求めた。
大学側と教職員団体は昨年7月以降、協議の場を設け、教職員側が残業代支払いと環境改善を要求。大学側が「超過勤務命令簿に記載されていないので時間外労働はない」と主張したため、教職員側が調査を依頼した。
同大庶務課の前原義久課長は「是正勧告を真摯に受け止め、職場環境の改善に向けて努力したい」と話している。
2月25日